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2011年4月

2011年4月29日 (金)

影が見つかる

 東日本大震災から、昨日で49日目。
 亡くなった方々は、次の生に生まれ変わったのだろうか。

 地震から数週間は、右往左往して不安な毎日だった。しかし、そろそろ動き出さなければと考え始めた1ヵ月後に、震災よりも大きな衝撃を自分が受けるとは思ってもいなかった。

 4月15日、健康診断の追加検査で撮ったCT(Computed Tomography:コンピューター断層撮影)の結果がでた。
 通常の胸部レントゲンにかすかな白いものがあると言われて、この時期に放射線被爆かと思いながらしぶしぶ受けたCT検査である。健康そのものなので、「結局なにも見つかりませんでした」という言葉以外ありえないと思っていた。

 が、診察室に入った僕の目の前には、信じられない画像があった。左肺の中央あたりに明瞭な影がある。本当に自分の肺の写真なのか。
 医師の説明によると、それは腫瘍の疑いがあり、肺の腫瘍で良性のものは少ないという。その病院ではこれ以上検査ができないので、大学病院へ行くよう勧められた。
 ガンなのか!
 まったく予期しない病名だった。このときから、不気味な影の気配に怯える日々が始まった。

 ある写真家が記した言葉が、脳裏に浮かぶ。
 Life is what happens to you, while you are making other plans.
 (人生とは、何かを計画しているときに起こる’別の出来事’のこと)

 これを書いている4月29日、手術の日どりは既に決まった。
 5月27日。
 CTの影が悪性腫瘍かどうかは、まだわからない。今の医学では診断できないのだ。だから最悪を想定して肺にメスを入れ、影がなにかを手術中に診断する。そしてガンならば、その場で肺の4分の1を切除する。
 もしガンでなく、感染症等による炎症の影ならば、ある程度の時間治療すれば完治するだろう。
 だが、もしガンならば手術が問題なく終わったとしても、再発(転移)の可能性がある。肺ガンの再発は、ほぼ死を意味するという。その可能性は大きくはないが、確かにある。

 カメラマン&ライターとして、そして幼い2児の親として、これからやりたいことは多くある。しかし残された時間が限られるなら、病とどう向き合ったかを書き残さなければならないと思う。
 とまどいや悩みを、できるだけそのまま記しておきたい。
 それがこのブログを始める意味だ。

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